高友旅館

　＜基本情報＞

●料金（大人1泊1名）：夏季・4,470円（税ｻ込）～、冬季・5,570円（税ｻ込）～

　※子供料金：小学生・大人料金の70%、幼児・大人料金の50%

　※ペット同伴OK（別途料金）

●室数：湯治部・26室（鉄筋3階建）

　※一般客室・15室（木造2階建）

●チェックイン・15:00～20:00、チェックアウト・：10:00

●アクセス：JR鳴子御殿湯駅から徒歩5分

　※東北自動車道古川ICより国道47号線を鳴子方面に約４０分。

●送迎：鳴子御殿湯駅より送迎可（要予約）

●駐車場：30台（無料）

●宿泊予約：インターネット、電話

●キャンセル料金：3日前から発生

●クレジットカード対応：無し

●旅館の特徴：鳴子温泉峡唯一の鉄天然ラジウム温泉黒湯』は日本屈指の名湯。その他にも計4種類の異なる温泉が楽しめます。館内は古くてボロボロな上に、まるでダンジョンRPGの迷路の様に入り組んだ不思議な造りで、自分の部屋に帰るのも一苦労です。おまけに湯治部は薄暗く、夜中などは非常に不気味で出歩くのも怖かったりします。宿の至る所にレトロで風変わりなオブジェがあり、探検気分で宿のあちこちを回るのも楽しいです。

　駅から近くてアクセスも良く、部屋数も多くて予約も取りやすい、良い感じの鄙び具合や静かな環境など、湯治をするなら一度は利用したい宿です。

　＜部屋＞

●部屋：和室6畳、バス・トイレ共同

●部屋設備：テレビ、寝具、扇風機、石油ファンヒーター、電話付き

●自炊設備：各部屋に台所（流し台、ガスコンロ、冷蔵庫、調理道具、食器）

　※釜は火に掛けるタイプ、電気釜は有料

●アメニティー：無し

●浴衣・バスタオル、タオル：有料で貸出・販売

●インターネット接続：無し（フロント・玄関に無線LAN）

●部屋の特徴：湯治宿と言えば古くて鄙びた宿というイメージがあると思いますが、高友旅館はまさにそのイメージ通り、いや、実際に行ってみるとそれ以上に思うかもしれません。ただし部屋自体は、古くはあるものの至って普通の部屋です。旅館というよりも昭和の１ルームのアパートを思わせ、年配の方には懐かしさすら感じるかもしれません。トイレ以外は一通り揃っているので、快適に過ごせると思います。

　自炊に必要なものは全て部屋に揃っているため、気兼ねなく自分のペースで生活が出来ます。コンロが２つある宿はあまり無いので地味に好ポイントです。多少の不満があるとすらなら調理スペースの狭さと電気釜が別料金になることくらいでしょうか。

　＜温泉＞

【大浴場『黒湯』『婦人風呂』】

●泉質：含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉（重曹･硫化水素泉）低張性中性高温泉

　※混浴（19:00～21:00まで女性専用）

●効能：慢性婦人病、きりきず、慢性皮膚病、糖尿病、やけど

●シャンプー、ボディソープ：有り

●温泉の特徴：個性豊かな鳴子温泉郷の中でも唯一無二の際立った個性の鉄・天然ラジウム泉は、機械油のような独特の臭いで最初は不快感を覚えるかもしれないですが、何度も入浴している内にいつしか病みつきに。上の4枚は全て同じ黒湯の写真ですが、日や時間、季節などによって様々な色合いになります。熱めのお湯で、長時間入っていると湯疲れをしてしまうので注意。隣りには女性用の小さな黒湯（写真下段）もあります。

高友旅館　（大浴場『黒湯』『婦人風呂』）　温泉分析書
泉温	57.8°			pH値（水素イオン濃度）	6.7　（中性温泉）
密度	1.0017			硬水/軟水	126.55　（中硬水）

陽イオン	ミリグラム	ミリバル	ミリバル%	陰イオン	ミリグラム	ミリバル	ミリバル%
リチウムイオン	0.6	0.09	0.34	フッ素イオン	0.2	0.01	0.03
ナトリウムイオン	518.9	22.57	85.3	塩素イオン	141.1	3.98	13.76
カリウムイオン	36.2	0.93	3.51	水酸イオン	0	0	0
アンモニウムイオン	6.1	0.34	1.29	硫化水素イオン	2.5	0.08	0.28
マグネシウムイオン	10.5	0.86	3.25	硫酸水素イオン	0	0	0
カルシウムイオン	33.4	1.67	6.31	硫酸イオン	60	1.25	4.32
ストロンチウムイオン	<0.1	0	0	リン酸水素イオン	8.3	0.17	0.59
アルミニウムイオン	<0.1	0	0	メタ亜ヒ酸イオン	0	0	0
マンガンイオン	0.2	0	0	炭酸水素イオン	1430	23.44	81.02
鉄（Ⅱ）イオン	0.2	0	0	炭酸イオン	0	0	0
鉄（Ⅲ）イオン	0	0	0	メタケイ酸イオン	0	0	0
銅イオン	0	0	0	メタホウ酸イオン	0	0	0
亜鉛イオン	0	0	0	チオ硫酸	<0.4	0	0
陽イオン　計	606.1	26.46	100	陰イオン　計	1642.5	28.93	100
非解離成分	ミリグラム	ミリモル		溶存ガス成分	ミリグラム	ミリモル
メタケイ酸	228.1			遊離二酸化炭素	385.3
メタホウ酸	13.1			遊離硫化水素	3.8
メタ亜ヒ酸	0.4
非解離成分　計	241.6			溶存ガス成分　計	389.1
その他微量成分
総ヒ素	0.28	0.005 mg/kg未満		総水銀	<0.0005	0.0002 mg/kg未満
鉛	<0.01	0.005 mg/kg未満		カドミウム	<0.002	0.001 mg/kg未満

溶存物質	2490.2 mg/kg			蒸発残留物	1630

【大浴場『プール風呂』】

●泉質：ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉（含土類－重曹泉）低張性中性高温泉

　※混浴（19:00～21:00まで女性専用）

●効能：きりきず、やけど、慢性皮膚病

●シャンプー、ボディソープ：有り

●温泉の特徴：大浴場で黒湯と併設されている広めのお風呂。東鳴子地区の共同源泉を使用していて、うっすらと青白い優しいお湯で、日によってぬるい時も。アクの強い黒湯で疲れたらこちらに入って体を休めましょう。

【『ひょうたん風呂』（写真左）『ラムネ風呂』（写真右）】

●泉質：ナトリウム・炭酸水素塩泉（含重曹･硫黄泉）低張性中性高温泉

　※19:00～21:00まで男性専用

●効能：きりきず、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症

●シャンプー、ボディソープ：無し

●温泉の特徴：男性専用のひょうたん風呂は、あるのはひょうたん型の浴槽のみで洗い場すら無いシンプルな浴室。濃緑色のうっすら油臭の熱めのお湯で、表面に泡が浮いていて滑らかなお湯。女性専用のラムネ風呂はひょうたん風呂と同じお湯ですが、何故かこちらの方が泡付が良く、まさにラムネです。

高友旅館　（『ひょうたん風呂』『ラムネ風呂』）　温泉分析書
泉温	49.3°			pH値（水素イオン濃度）	6.5　（中性温泉）
密度	1.0008			硬水/軟水	57.53　（中硬水）

陽イオン	ミリグラム	ミリバル	ミリバル%	陰イオン	ミリグラム	ミリバル	ミリバル%
リチウムイオン	0.3	0.04	0.33	フッ素イオン	<0.1	0	0
ナトリウムイオン	234.3	10.19	83.52	塩素イオン	37.6	1.06	8.72
カリウムイオン	20.6	0.53	4.34	水酸イオン	0	0	0
アンモニウムイオン	5	0.28	2.3	硫化水素イオン	0.3	0	0
マグネシウムイオン	5.8	0.48	3.93	硫酸水素イオン	0	0	0
カルシウムイオン	13.5	0.67	5.49	硫酸イオン	6.1	0.13	1.07
ストロンチウムイオン	<0.1	0	0	リン酸水素イオン	15.4	0.16	1.32
アルミニウムイオン	<0.1	0	0	メタ亜ヒ酸イオン	0	0	0
マンガンイオン	0.2	0	0	炭酸水素イオン	659.2	10.8	88.82
鉄（Ⅱ）イオン	0.3	0.01	0	炭酸イオン	0	0	0
鉄（Ⅲ）イオン	<0.1	0	0	メタケイ酸イオン	0	0	0
銅イオン	<0.1	0	0	メタホウ酸イオン	0	0	0
亜鉛イオン	<0.1	0	0	チオ硫酸	<0.1	0	0
陽イオン　計	280	12.2	99.99	陰イオン　計	719.2	12.16	100.01
非解離成分	ミリグラム	ミリモル		溶存ガス成分	ミリグラム	ミリモル
メタケイ酸	188.4			遊離二酸化炭素	360.3
メタホウ酸	3.5			遊離硫化水素	1
メタ亜ヒ酸	0.3
非解離成分　計	192.2			溶存ガス成分　計	361.3
その他微量成分
総ヒ素	0.22	0.005 mg/kg未満		総水銀	<0.0005	0.0002 mg/kg未満
鉛	<0.01	0.005 mg/kg未満		カドミウム	<0.002	0.001 mg/kg未満

溶存物質	1191.4 mg/kg			蒸発残留物	803.4