姥の湯

●旅館の特徴：温泉街から少し離れた所にある静かな旅館。温泉街へ行くには急な坂を上り下りしなければならないため、他の宿へ温泉巡りをするのは少し不便です。しかしここの旅館内には、泉質の全く異なる4つの温泉があるため、ここに宿泊するだけで十分に湯巡りを楽しむことができます。

　全部の温泉を堪能するにはぜひとも連泊をしたい所ですが、設備や道具は有料のものや、共用のものが多く、浴場にはシャワーも無いため結構不便です。部屋も障子のみで鍵が無い昔ながらの湯治宿となっているので、湯治に慣れていない人にはハードルの高い宿です。

●部屋の特徴：湯治部の多くが障子のみの鍵の無い部屋で、端にある鍵付きの部屋も途中の廊下を薄い扉で区切られているだけなので、基本どこの部屋も生活音が丸聞こえです。快適な生活をしたい人、プライバシーを大事にしたい人にはお薦め出来ませんが、その分他の宿泊客と仲良くなれるかもしれません。

　自炊は各部屋の前の廊下にある台所での調理となりますが、あるのはコンロが一つとやたらと拾い調理台だけです。食器洗いのシンクや冷蔵庫は共有となっていて、自前の食材はちゃんと名前を書く必要があるので、不便と言えば不便です。包丁も調理場へ行って借りてこなければいけません。

　部屋にあるのは布団とテーブルのみで、それ以外の物の貸し出しには別料金が掛かってしまいます。ただ館内を温泉パイプが張り巡らされているので、冬でもポカポカ暖かく過ごせます。

　正直初心者にはハードルの高い湯治宿ですが、昔ながらの湯治生活を楽しみたい、他の宿泊客と仲良くなりたいという方はあえて試してみてもいいかもしれません。

●温泉の特徴：姥の湯の一番人気、やや青みがかった白濁した硫黄泉。硫黄泉でもそこまで硫黄成分は高くないので湯当りもしにくく、優しい肌触りの柔らかい美肌のお湯です。

●温泉の特徴：ややぬるめの単純温泉なので、湯当りもせず長い時間入浴が出来ます。単純温泉とは言っても、鉄分が含まれているため茶褐色のお湯になっていて、しっかりと身体が温まります。就寝前に入って、一日の身体の疲れを取るのに最適な温泉です。

●温泉の特徴：切り傷や皮膚病に良い塩分多めのお湯。保湿効果があるので、美肌の湯のこけしの湯、啼子の湯に入って身体の水分が抜けた後の仕上げに入りましょう。姥の湯でシャンプーやボディソープが備え付けられているのはここだけです。

●温泉の特徴：大崎の山を望むこじんまりとした露天風呂。露天風呂でも源泉かけ流しで、重曹泉のしっとり美肌効果があるお湯です。混浴と女性専用と男性専用の時間帯が細かく分かれていないので、しっかりと時間を把握して入浴しましょう。

　＜姥の湯の連絡先＞

●住所：〒989-6824　宮城県大崎市鳴子温泉河原湯65

●TEL：0229-83-2314 / FAX：0229-83-4084

●URL：http://ubanoyu.com/

●blog：http://blog.ubanoyu.com/

●twitter：https://twitter.com/ubanoyu